目次
1.リコード法の観点から見たビタミンB6(P5P)
- 葉酸はホモシステイン値の改善に役立つビタミン(ビタミンB6、葉酸、ビタミンB12、アミノ酸ベタイン)の1つとされている。
- ホモステイン値を最適に保つには、ビタミンB6、B9(葉酸)、B12がすべて活性型で十分な水準にある必要があるとされている。
- ピリドキサール5リン酸(P5P)はビタミンB6の活性型である。
- ホモステイン値は炎症とシナプス栄養要因の指標であり、炎症マーカーであるが、栄養の供給が不足しても値が上昇するとされている。 4)
- ホモステイン値が上昇すると、血管と脳にダメージを与え、ホモシステイン値が6より上昇するほど、海馬の萎縮が速くなるとされている。 4)
2.リコード法で目標としている血液検査の参考値
- ビタミンB6 :30~50マイクログラム/リットル(mcg/L)(ビタミンB6の値が高すぎると、末梢神経サブセットに害を及ぼす可能性がある旨の記述有)
(参考文献・出典)
- デールブレデゼン著 アルツハイマー病 真実と終焉 P183
3.リコード法の観点からみたサプリメント含有量参考値
- ビタミンB6の活性型であるピリドキサール5リン酸(P5P):50mg/日(20~50mg)
(ホモステイン値が6μmol/L以上の場合)
(参考文献・出典)
- デールブレデゼン著 アルツハイマー病 真実と終焉 P261
4.リコード法を参考にして自分が購入したサプリメント
ビタミンB-複合体 #12 60 ベジキャップス
製造元:Thorne Research
(選択理由)
- ホモステイン値はアルツハイマーの重大要因であり、この値が高くなると、海馬が萎縮する可能性がある事。
- ビタミンB6はホモシステイン値を改善するビタミンの1つである事。(2018.4時点)
- リコード法に必要とされている栄養素である「チアミン(ビタミンB1)」、「ビタミンB6」、「ビタミンB12」、「葉酸」がこれ「一粒」で一部又は全部摂取できると考えた事。(2018.4時点)
- このサプリメントにはビタミンB6が28.6mg (ピリドキシンHClとして20mgおよびピリドキサール5′-Phosphateとして3.4mg)含まれており、リコード法の参考値(ピリドキサール5リン酸50mg/日)の一部をこのサプリメントで摂取できる可能性があると考えた事。
- このサプリメントはリコード法の参考値「ピリドキサール5リン酸」50mg摂取には十分とはいえない為、「ピリドキサール5リン酸」のサプリメントの追加を検討中だが、追加摂取すると、日本人のビタミンB6耐容上限量を超える可能性がでてくる為、注意が必要だと思った。今後の体調をみながら、サプリメントを調整し、「Now Foods社」の「 P-5-P 50 mg」のの摂取も検討。(2018.4時点)
バイオアクティブ完全なビタミンB-コンプレックス, 60錠菜食主義者対応カプセル
製造元:Life Extension
(購入日:2018.5)
(購入理由)
- 60錠で995円(2018.5時点)と比較的安価だったから。(本当は既存製品の方が良かったが高い!)
(主要成分抜粋)
- チアミン(ビタミンB1):100 mg
- ビタミンB6: 100 mg
- ビタミンB12:300mcg
- 葉酸塩:400 mcg
5.リコード法の観点から見て気になるサプリメント
P-5-P – 50 mg – 60 錠
製造元:Now Foods社
6.その他のサプリメント選択肢
7.ビタミンB6に関する参考情報
ビタミンB6の基本情報
・ビタミンB6は水溶性ビタミンの1つで、活性をもつ化合物にはピリドキサール、ピリドキシン、ピリドキサミンの3つがある。1)
・生体内ではアミノ酸の代謝や神経伝達に用いられ、不足すると痙攣やてんかん発作、貧血などの症状を生じる他 2)、湿しんなどの皮ふ炎や口内炎、貧血、脳波の異常などがおこるとされている。3)
日本人のビタミン B6 の食事摂取基準(mg/日)
性別 | 男性 | 女性 | ||
年齢 | 推奨量 (mg/日) |
耐容 上限量 (mg/日) |
推奨量 (mg/日) |
耐容 上限量 (mg/日) |
1~2(歳) | 0.5 | 10 | 0.5 | 10 |
3~5(歳) | 0.6 | 15 | 0.6 | 15 |
6~7(歳) | 0.8 | 20 | 0.7 | 20 |
8~9(歳) | 0.9 | 25 | 0.9 | 25 |
10~11(歳) | 1.2 | 30 | 1.2 | 30 |
12~14(歳) | 1.4 | 40 | 1.3 | 40 |
15~17(歳) | 1.5 | 50 | 1.3 | 45 |
18~29(歳) | 1.4 | 55 | 1.2 | 45 |
30~49(歳) | 1.4 | 60 | 1.2 | 45 |
50~69(歳) | 1.4 | 55 | 1.2 | 45 |
70以上(歳) | 1.4 | 50 | 1.2 | 40 |
妊婦(付加量) | +0.2 | – |
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2015年版)より
ビタミンB6の耐容上限量について
ピリドキシン大量摂取時(数g/日を数か月程度)には。感覚性ニューロパシーという明確な健康障害が観察されている為、これを指標として耐容上限量が設定されている。
手根管症候群の患者24人(平均体重70kg)にピリドキシン100-300mg/日を4か月投与したが、感覚神経障害は認められなかったという報告に基づき、健康障害非発言量を300mg/日とし、不確実性因子を5として耐容上限量をピリドキシンとして60mg/日(体重1kgあたりでは0.86mg体重/日)としたとの事。この値に各年齢区分の参照体重を乗じて、性別及び年齢階級ごとの耐容上限量を算定。
食事摂取基準の各指標を理解する為の概念図
(参考文献・出典)
- 1)ビタミンB6/B12の働きと1日の摂取量 | 健康長寿ネットhttps://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-b6.html
- 2)Wikipedia ビタミンB6https://ja.wikipedia.org/wiki/ビタミンB6
- 3)ビタミンB6 | ビタミン | 栄養成分百科 | グリコhttp://www.glico.co.jp/navi/dic/dic_22.html
- 4) デールブレデゼン著 アルツハイマー病 真実と終焉 P181
- 5) 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」(2015年版)http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000114399.pdf