脳の「炎症」を予防・低下させるには P80
炎症は攻撃に対する体の応答。病原体や糖化タンパク質、トランス脂肪など非炎症性ストレスが原因の場合もある。
体が病原体と闘うとき、体がとる1つの方法が免疫システムの活性化。病原体がいる区域に免疫システムがあふれ出て、白血球が病原体を飲み込んで貪食する。
これは正常な炎症プロセスの一部だが、その脅威が慢性的で炎症性反応が継続的に活性化されると問題になる。
侵入する病原体へ体が反応する方法の一部に、アルツハイマー病の原因とされていた「アミロイド」の産生がある。
「アミロイド」は本来は病原体から体を守る強力な病原体戦闘兵士なのだが、慢性的な炎症によって最終的に過剰になり、結果として、「アミロイド」自身が保護するはずだった「シナプス」と「脳細胞」をも殺してしまう。
よって、認知機能を回復させるには、潜在的な炎症に対処し、免疫システムを最適化し、慢性炎症を減らせば良い。