1.アミロイドβとは
アミロイドβの定義は2つの説がある。
(1)「アミロイド仮説」
「アミロイド仮説」によるアミロイドβでは、シナプス(ニューロンとニューロンの接合部)を破壊する粘着性のプラークを形成するタンパク質のかけらで、アルツハイマー病の原因とされており、治療は「アミロイドβ」自体を除去する事を重視している傾向にある。
アミロイドβは脳神経細胞の老廃物であり、蓄積が続くと脳神経細胞先端部を傷つける物質とされている。
(2)リコード法書籍におけるアミロイドβ
「アミロイドβ」は本来は病原体から脳を守る強力な病原体戦闘兵士であり、脳の正常な防御反応によるものであるとしている。(P3、P80参照)
3型アルツハイマー病においては、銅や水銀等の有毒金属や、カビが代謝の過程で産生したマイコトキシン等の生物毒素が脳に侵入すると、アミロイドはこれらの毒素と結合して不活化し、脅威から脳のニューロンを守ろうとする。
脳への脅威等が継続して続いた場合、脅威等が続いている間は慢性的な炎症等が続く為、脳内のアミロイドβが過剰になり、結果として、「アミロイド」自身が保護するはずだった「シナプス」と「脳細胞」を殺してしまう事になる為、アミロイドが産生される原因を除去する事で、アミロイド斑の形成を防ぐことが非常に重要としている。(P86、P88、P89参照)
なお、リコード法書籍ではアミロイドβの事を単に「アミロイド」と記している。(P25参照)
2.アミロイドβを除去する前にやるべき事
認知機能を回復させるには、アミロイドβが過剰に産生されている原因を除去してアミロイドを大量生産する理由をなくし、毒素をデトックスし、シナプスを保護する。(P89参照)
手順は以下の通り。
(1)原因(炎症・脳の必須栄養素の不足・毒物暴露)を特定し、除去。
(2)原因を除去後、体内に蓄積されている毒素があれば体内から排出(デトックス)
(3)脳に蓄積しているアミロイドを除去。
(4)破壊されたシナプスを修復し、新しいシナプスや、残っているシナプスを保護。