1. 1型(炎症性)アルツハイマー病とは
アルツハイマー病の原因が「炎症」が原因となって引き起こされるアルツハイマー病の事をリコード法書籍「アルツハイマー病 真実と終焉」では1型(炎症性)アルツハイマー病としている。
炎症は攻撃に対する体の応答で、病原体による感染が原因となる事もあれば、糖化タンパク質、トランス脂肪酸等の非炎症性ストレスが原因の場合もある。
2. 1型(炎症性)アルツハイマーの特徴
・ApoE4遺伝子を1~2本保有している場合が多い。その場合、家族に遺伝の可能性有。
・ApoE4遺伝子「2本」保有者は40代後半~50代に症状がでる場合が多い。
・ApoE4遺伝子「1本」保有者は50代後半~60代に症状がでる場合が多い。
・ApoE4遺伝子「0本」(非保有者)は60代~70代に症状がでる場合が多い。
・新しい記憶の喪失が見られるが、言語、執筆、計算能力は保たれる。(1型・2型共通)
・C反応性タンパク(CRP)の増加が認められる。
・アルブミンのグロブリンに対する「比率」の「減少」が認められる。
・インターロイキン5(IL-6)の「増加」が認められる。
・腫瘍壊死因子(TNF)の「増加」が認められる。
・インスリン抵抗性などのような代謝とホルモンの異常を伴う。
・リコード法で治療を開始した時、最も早く治療効果が出る。
・シナプスの生成と破壊の不均衡が存在している。(1型・1.5型・2型共通)
3.炎症性アルツハイマー治療の方向性
炎症による認知機能の低下を防いで回復させるには、潜在的な各種炎症に対処し、免疫システムの病原体破壊力を最適化し、こうした病原体と何年も戦って生じる慢性炎症を減らすような治療を行う。