目次
- 1.第1章 「認知症を食い止める」について
- 2.第1章 「認知症を食い止める」備忘録
- 今まで治療法が無かった現実 P23
- アミロイド斑が病気の原因という間違った常識 P25
- アルツハイマー病は単一疾患ではない P27
- アルツハイマー病は予防できる! P31
- リコードプロトコルの実行で認知機能が回復 P32
- ApoE4遺伝子保有者はアルツハイマー病リスク大 P32~P33
- リコード法は40歳超全員の未来の人生を変える P35
- アルツハイマー病は脳の清掃プロセスの故障 P35
- 本書はリコード法の実践的なマニュアル P36
- リコード法の語源 P36
- リコード法でアルツハイマー病を回復 P37
- リコード法で結果が出れば医学会が変わる! P38
- アルツハイマー病は一種の防御反応 P40
- アルツハイマー病は3つの異なる型が存在 P41
- アルツハイマー病の将来リスクを下げるには P41
1.第1章 「認知症を食い止める」について
第1章「認知症を食い止める」は「P20-P46」の「全26ページ」で構成されている。
この章ではアルツハイマー病治療の現状と最も強力なアルツハイマー病の遺伝的危険因子である「ApoE4」に関する事、リコード法の大いなる可能性等についての概要説明がなされており、後々参考になる部分が多数ある。恐らく一般の人は「ApoE4って何よ?」という感じだと思う。(私自身全く知らなかった。)この書籍の該当部分を読んでいただければより理解できると思う。(備忘録に一部記載)
アルツハイマー病 真実と終焉 ”認知症1150万人”時代の革命的治療プログラム
デール・ブレデセン (著), 白澤 卓二 (監修), 山口 茜 (翻訳),出版社:ソシム
2.第1章 「認知症を食い止める」備忘録
今まで治療法が無かった現実 P23
今までの医療では主観的認知機能障害(SCI)、軽度認知機能障害(MCI)の患者が本格的なアルツハイマー病を発症しないようにする治療方法が無かった。
アミロイド斑が病気の原因という間違った常識 P25
今まではアルツハイマー病はシナプスを破壊する粘着性プラーク(アミロイド斑)が脳に蓄積した為起きると考えられていた。
その為、「アミロイド仮説」が定説となり、「アミロイド斑を破壊する事がアルツハイマー病の効果的な治療法」という誤った常識が定着してしまい、結果として今日に至るまでアルツハイマー治療が迷走し、今まで有効な治療法を見出すことができなかった。
アルツハイマー病は単一疾患ではない P27
医学会の主流はアルツハイマー病を単位疾患だと決めつけている事も、アルツハイマー治療が迷走し、有効な治療方法を見出すことができない原因の1つ。
アルツハイマー病は予防できる! P31
アルツハイマー病は予防できるし、アルツハイマー病に付随して起こる認知機能の低下は多くの場合回復できる!
実際に治療に成功した早期アルツハイマー病やMCI、SCIの患者が既に数百人いて、誰にでもできる手順を踏めば、認知機能の低下を防げる。
リコードプロトコルの実行で認知機能が回復 P32
早期アルツハイマー病の患者やMCI、SCIの人たちは実際に回復できる可能性がある。
ApoE4遺伝子保有者はアルツハイマー病リスク大 P32~P33
ApoE4は強力なアルツハイマーの遺伝的危険因子。
ApoE4遺伝子を全く保有していない人のアルツハイマー病にかかる生涯リスクは9%。
ApoE4を1つ保有している場合、アルツハイマー病にかかる生涯リスクは30%に上昇。
ApoE4を2つ保有していれば50%~90%になる。
(仮にApoE4遺伝子を持っていたとしても、早期にリコード法を適切に行っていればアルツハイマー病を発症させなくする可能性が高い為、アルツハイマー病のリスクが非常に高いApoE4遺伝子を持っている人こそ、前もって(症状が出る前の段階に)早期に取り組んだ方が良い結果を得られる可能性が高い。)
ApoE4検査キット
自分が「ApoE4」遺伝子を保有しているかを自宅で簡単に調べる事ができる。(11,980円)
2~3週間で検査結果報告書が届く。
ヒト体質 遺伝子検査キット(DNA検査)「認知症3項目」
数日後に送られてくるキットを使って頬の裏にある細胞を綿棒でこすり取り(綿棒2本)、保存液の入ったケースに綿棒を入れて検査会社に送信。
しばらくするとこんな感じの検査結果報告書が送付されてくる。
(ApoE、PAI1,IL10の3種類の状況がわかる)
リコード法は40歳超全員の未来の人生を変える P35
認知機能の低下は40歳前後から始まる。認知機能の低下は少なくとも殆どの人が対処でき、早期に適切に対処すれば、将来(老後)アルツハイマー病を発症する可能性を大幅に下げる事ができる。
アルツハイマー病は脳の清掃プロセスの故障 P35
アルツハイマー病は正常な脳の清掃プロセスがおかしくなっている。
本書はリコード法の実践的なマニュアル P36
この書籍の主な対象者は以下の(1)~(3)の人たちであり、対象者の認知機能の低下を予防・回復・維持する為の実践的なマニュアルである。
(1)早期アルツハイマー病
(2)軽度認知機能障害(MCI)
(3)主観的認知機能障害(SCI)
リコード法の語源 P36
認知機能の低下(COgnitive DEcline)の回復(Reversal)にちなんでReCODE(リコード法)と名付けた。
リコード法でアルツハイマー病を回復 P37
リコード法の登場により、今まで治療法が無かった不治の病「アルツハイマー病」の治療が可能となり、認知機能の回復と良好な状態を維持する事が可能となってきた。
リコード法で結果が出れば医学会が変わる! P38
多数の人たちがリコード法を実践し、不治の病であるアルツハイマー病を治癒させれば、その人たちは自分自身を遥かに超える数の人々を助ける事になる。
多数の人たちがリコード法を実践し、「治癒」したという結果を出せば、その「結果」は医学会の主流や利害関係のある各種利権団体等の考え方等に関係なく、リコード法がアルツハイマー病を治癒させるという結果が世界中に波及する。
論より証拠、結果が全て
アルツハイマー病は複数の原因が組み合わさって発症する事がわかったが、現在の医学会が必要としている証明方法では、原因が少なくとも36通りあり、組み合わせ数が膨大となるアルツハイマー病に対する治療の有効性を証明する為、あらゆるパターンの組み合わせで治験を行い、認めてもらう事は、現実的に難しいし、膨大な時間と予算がかかる。それを証明するまで長い間に、何百万人いや何千万人という治るはずの多くのアルツハイマー病患者たちは病気を悪化させ命を落とす事になるだろう。
しかし、本書籍にとってある意味「オープンソース化」された「リコード法」を使って、世界中の多くの人たちが医学会の主流に「不治の病」とされてきた「アルツハイマー病」を「リコード法」を使って実際に治癒したらどうなるか?
ブレデセン博士がリコード法をオープンソース化した狙いの1つはここにあると思う。
世界中の多くの人たちが実際に治癒した場合、医学会の主流意見や考え方等の既成概念は関係なくなり、国と世界に波及し、結果として、世界中の医療機関が「リコード法」の検査や治療を受けいれる流れができる可能性が高い。
リコード法がアルツハイマー病の有効な治療方法として世界で認知されれば、日本の医療機関でも保険を使って全ての検査や治療ができるようになる可能性がある。
そうなるよう、本サイトもその普及の一助になれば良いと思っている。
アルツハイマー病は一種の防御反応 P40
アミロイドβは何十年もの間、アルツハイマー病の原因であるとされ、その除去の為に莫大な予算と時間が浪費されてきたが、実はその除去しようとしてきたアミロイド自体が脳の防御反応の一部だとわかった。
今までいくらアミロイドを除去する治療を行ってもアルツハイマー病患者にはあまり有効ではなかった。
アルツハイマー病は3つの異なる型が存在 P41
1型(炎症性)アルツハイマー病
2型(萎縮性)アルツハイマー病
3型(毒物性)アルツハイマー病
(1型と2型が同時に発症した1.5型(糖毒性)アルツハイマー病)
アルツハイマー病の将来リスクを下げるには P41
認知機能の低下を回復し、将来アルツハイマー病にかかるリスクを下げるには以下の基本事項に対処する必要がある。
(1)炎症/感染
(2)インスリン抵抗性
(3)ホルモンと必要栄養素の枯渇
(4)毒物暴露
(5)喪失した(機能不全になった)シナプスの交換と保護