1.主観的認知機能障害(SCI)とは
主観的認知機能障害(SCI:Subjective Cognitive Impairment)とは、 認知機能の低下を本人が自覚しているが客観的には認知機能の低下が認められない状態の事。
本人は明確に認知機能の低下や異常を自覚しているのに、MRIやPET-CT、脳機能検査等では(海馬が若干萎縮している等、多少異常が認められても)「正常値」の範囲内に収まっているとされる為、知識が不十分な医療関係者には異常を認めてもらえない可能性が高く、早期に適切な検査や治療を受ける機会を失う可能性がある為、注意が必要である。
主観的認知機能障害の疑いがある場合には、リコード法認定医等が在籍している適切な医療機関で受診する事が早期発見、早期治療に繋がる。
2.リコード法における主観的認知機能障害
リコード法書籍では、主観的認知機能障害者(SCI)や早期の経度認知機能障害(MCI)の人は治療がよく効く人であり、改善する可能性が高いとされている。
主観的認知機能障害者(SCI)でリコード法プロトコルを順守し改善しなかった人はいないとまで書かれている。(リコード法書籍 P353)
MRI等の検査結果や脳機能検査等で「認知症」と診断されるレベルに達している人は、既に末期に近い状態である場合が多いようなので、主観的認知機能障害(SCI)や早期の経度認知機能障害(MCI)の段階のうちに、リコード法に精通した医療機関等でコグノスコピー(認知機能検査)を受けて異常を発見し、それに対する適切な改善策を迅速に取る事が完全な回復の為には極めて重要である。