1.リコード法の観点から見たオリゴスキャン
オリゴスキャン(OligoScan)とは、手のひらの4か所を検査機器でスキャン(吸光光度法)する事で、組織や血管壁に沈着している以下の有害重金属14元素と必須・参考ミネラル20元素を(採血等しないで)測定する事ができるシステムです。
リコード法書籍によると、若年性認知症の人は「3型(毒性)」アルツハイマーである可能性が高いとされている為、(1人実験をされている方は特に)自分自身の「ミネラル状況だけでなく」「有害重金属」の蓄積状況を把握する事は、今後の治療方針を決めるうえで必須だと思われます。
オリゴスキャン検査はオリゴスキャンの機器が設置されている全国の医療機関であれば受信する事ができますが、自費診療となる為、(診療所によって値段は若干異なりますが)大凡15,000円(税抜)前後の費用が必要となります。
リコード法関連の検査としては日本国内で誰でも手軽に受ける事ができるミネラル&有害重金属関連の検査だと思われます。
(検査項目)
有害重金属14元素 | 必須&参考ミネラル20元素 | |||
---|---|---|---|---|
Al:アルミニウム | Cd:カドミウム | Ca:カルシウム | Zn:亜鉛 | Mo:モリブデン |
Sb:アンチモン | Hg:水銀 | Mg:マグネシウム | Fe:鉄 | I:ヨウ素 |
Ag銀 | Ni:ニッケル | P:リン | Mn:マンガン | Li:リチウム |
As:ヒ素 | Pt:白銀 | Si:ケイ素 | Cr:クロム | Ge:ゲルマニウム |
Ba:バリウム | Pb:鉛 | Na:ナトリウム | V:バナジウム | Se:セレン |
Be:ベリリウム | Tl:タリウム | K:カリウム | B:ホウ素 | S:硫黄 |
Bi:ビスマス | Th:トリウム | Cu:銅 | Co:コバルト |
2.検査結果レポートについて
検査終了後、以下のような3枚の報告レポートをもらう事ができます。
私が受診したクリニックではこのレポートの情報をベースに、何がどの程度不足していて、どのようにすれば改善できるか等を該当サプリメント等の商品紹介を織り交ぜながら口頭で説明をしていただけました。
(以下のレポート画像は私が頂いたレポートではなく、「見本」の画像です。)
(1)有害重金属レポート
3型(毒性)アルツハイマー病の疑いがある方にとっては非常に重要になると思われる項目。
リコード法書籍では「水銀」の影響が特に問題視されている為、水銀の数値が高値や過剰である場合には特に注意が必要だと思われます。カドミウムも神経細胞に直接的な損傷を与えるとされている為、注意が必要な項目だと思われます。アルミニウムについては認知症の関連が疑われていますが、現時点では確たる証拠は無いようです。
1)有害金属14種類の測定結果
各有害金属の測定結果を「グリーン(標準範囲)」「イエロー(高値-+)」「レッド(過剰)」の3色を使って棒グラフでわかりやすく表示。
水銀等、神経細胞に損傷を与える可能性のある有害重金属が過剰に検出された場合には、デトックス対策を早急に検討した方が良いかもしれません。
私は医師に重金属をデトックスできる点滴治療を推奨されましたが、自費診療となる為、1回につき18,000円かかるとの事で却下となりました。汗
2)有害金属毒性
有害金属による総合的な毒性状態を%で表示。
3)比率(ミネラル間比率)
ミネラル間のバランスで重要な4項目の状態を表示。
4)酸化ストレス(酸化・抗酸化状態)
ミネラルからみた酸化状態リスク及び抗酸化力の状態を表示。
(2)ミネラル測定結果レポート
必須・参考ミネラル20種類の未測定結果が数値と3棒グラフでわかりやすく表示されています。測定結果の右側に適正値の目安となる「標準範囲」が表示されているので、数字からも自分のミネラルの状態の大凡の適正度が判断できると思います。
リコード法では「銅/亜鉛比」が重視されている為、もしも亜鉛に対する銅の割合が高い場合には、比率が1.3:1未満まで低下するよう亜鉛値を上げ、銅値を下げる対策を検討する。
余談になりますが、サプリメントをしっかりと摂取しているのにミネラルが不足している場合は、リーキーガット症候群(腸もれ症候群)の疑いもあるそうで、腸内のカンジタ菌が悪さをしている場合が多いと担当医言っていました。心当たりがある場合には、リーキーガットの検査をするか、リコード法書籍にも掲載されている治療の検討をした方が良いかもしれません。
私が診療していただいたクリニックでは、腸の検査をするには検体を海外へ発送して解析してもらう必要がある為、検査費だけで3万円かかるとの事で却下となりました。汗
1)ミネラル測定結果レポート(必須・参考ミネラル20種類の測定結果)
データベースの平均値を基準に、「グリーン(標準範囲)」「イエロー(高値-+)」「レッド(過剰)」の3色を使って棒グラフでわかりやすく表示。
2)ミネラルバランス(必須・参考ミネラルバランス)
必須・参考ミネラルの総合的な欠乏状態および過剰状態を「%」で表示。
(3)ミネラルによる解釈
測定結果から考えられる各種状態について「%」の表示と「良好」「許容範囲」「要注意」の3段階で評価されます。
1)潜在的課題
ミネラル・有害金属の測定結果からみた潜在的なリスクを表示。
2)生理機能
ミネラル・有害金属の測定結果からみた、各生理機能の状態を表示。
3)コメント
担当医からのコメント。
私の場合、口頭によるコメントのみで、文章では何もコメントをいただく事はできませんでした。