インスリン抵抗性とは

1.インスリン抵抗性とは

炭水化物や単純糖類糖の過剰摂取糖により、過剰なインスリン分泌が慢性的に続くと、次第に身体のインスリンに対する感受性が低下して、インスリンが分泌されていても十分に働かない状態になる。このような状態を「インスリン抵抗性」があるという。(P74参照)

リコード法では高インスリンと高血糖は、アルツハイマー病の最も重要な危険因子とされており、インスリン抵抗性は2型糖尿病や脂肪肝、メタボリックシンドローム等も引き起こす。

なお、インスリン分解酵素(IDE)は、インスリンを分解するが、インスリン分解酵素はアミロイドβの分解も担当している。そして、インスリン分解酵素がインスリン分解で手が離せないと、アミロイドβが分解されなくなり、アミロイドβ値は上昇し、アルツハイマー病の原因となる。(P184、P185参照)

脳の重要なエネルギー源は、筋肉と同様にグルコースが利用されているが、アルツハイマー病の一部の患者では、脳内でインスリン抵抗性が発生しているため、このグルコースが脳内で有効に利用されず、神経細胞がグルコース不足に陥っている事が確認されている。
脳が、グルコースを効率的に取り入れる事が出来なくなると、脳の神経細胞が変性して死んでしまい、アルツハイマー型の症状が進行するとの報告もある。

一般的にはインスリン抵抗性があると、筋や脂肪組織の糖取り込み能が低下し、肝臓では糖新生が抑えられなくり、その結果、血糖値が下がりにくくなり、血糖値を正常状態に戻すためにより多くのインスリンが必要となる。この状態が続くと膵臓のインスリン分泌機能が低下し、血糖値が上昇するために2型糖尿病を引き起こすといわれている。

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